施工例1:病院

 

 

ビル名 清水市立病院
所在地 静岡県清水市
導入箇所 便器・手洗器・タイル床
初回施工日 '98年10月
規模 ■延床面積 20.700平方メートル
■地上7階/地下1階
管理社会(ビルメン会社) ヤマダユニア株式会社
清掃担当の従事者数(パート等含む) 46人(男性9人・女性37人)

■ビルの用途・特徴・環境等

地下1階〜2階は、外来診療室、各検査、オペ室、食堂その他、3階〜7階は病棟からなる総合病院。
トイレブース内の床材:磁器タイル

■このビルを取り上げた理由

(1)管理会社がシステム導入に積極的。
(2)管理会社が、美しく清潔なトイレを望む声に応えようとしている。
(3)病院が満足する美観の維持には、日常清掃に時間と労力が非常にかかっていた。

■この現場で従来作業の概要とその時の問題点、課題

ゾーニング管理を行う上で、使用頻度の高い汚染区域における外来トイレ(地下1階から2階)の管理については、酸性洗剤使用による日常作業と定期的な洗浄作業を組み入れ、実施してきた。
便器は酸性洗剤と柄付きブラシを使用。
床は水モップによる日常清掃と、酸性洗剤とポリッシャーによる定期清掃(3ヵ月に1回)を実施。
しかし、トイレの使用頻度が多いこともあり、便器の尿石固着や、床への尿もれのしみ込みによる臭い発生が問題であった。


■システム導入後の新作業の概要と運用方法

トイレコートシステムを外来トイレ(便器と床面)に導入。
従来は酸性洗剤を使用しなければ除去できなかった汚れが、中性洗剤(研摩剤を含まないタイプ)だけで、簡単に除去できるようになった。
便器と中性洗剤と白パッドを使用。
床は、通常より固く絞った水モップによる日常清掃のみ。

■システムの導入後における作業の合理化実績、美観等変化(メリット)

便器、床面への導入により尿石等の汚れが付着しにくくなり、作業員の負担が軽減され、日常清掃時間は導入前と比較すると50%近く短縮することができた。
床面については、酸性洗剤とポリッシャーによる定期清掃が不要となった。
また、中性洗剤の使用により、ヒトや周りの部材への安全性が高まり、トイレ独特の臭いも解消され、衛生的な維持管理の向上につながっている。

■現場主任より一言

導入後はトイレの臭い、汚れの付着が少なくなり、日常清掃作業にかかる時間が50%近く短縮され、作業を単純化することができた。
その余剰時間を他の作業に振り分けることにより、病院内の全般的な美観維持管理に貢献することができた。
今後は病棟トイレ(3階〜7階)もシステムの導入を計画して行く。
清水銀行事務センター、清水銀行天神別館でも採用し、こちらでも大きな効果をあげている。
ヤマダユニア株式会社 マネージャー 鈴木克哲